石炭で描いた絵。
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「黄金町バザール2011」にて開催された山本作兵衛さんの原画展を
観に行った折、その会場の一角に設けられた『なりきり作兵衛さん!』というアーティストの
國盛麻衣佳さんのワークショップにて…。
その一角は、山本作兵衛さんも住まわれていたことがある
解体される
田川市松原炭鉱住宅から持って来た畳や襖で小部屋の様になっており、
その襖には、最後にそこに住まわれて居た方のものと思われる
ゴミの収集日のプリントや覚え書きのメモなどが貼られており、
生活感が漂っているのであった。
そして用意された紙は、養護施設で作られている手漉きの和紙で、
絵の具は、作兵衛さんは墨や水彩で描かれているのだが、
炭坑にちなんで、日本各地で採れる色の違う石炭を粉にして、
日本画で使われるウサギ膠で溶いたものという、隅々まで気を配り
考えられている事が伝わって来る展示企画だった。
もちろん石炭は通常画材として使われるものではないが、
石炭で描く事にその意味が感じられるのだった。
肝心のユネスコの世界記憶遺産に登録された山本作兵衛さんの
炭坑記録画の原画は、展示されていたものは5枚で、
それは作兵衛さんが個人的にお世話になった方に進呈したものであり、
世界記憶遺産に登録されている田川市が所有・保管する絵画585点の
中のものではないが、作兵衛さんは同じ場面の絵を
アングルを変えたりして何枚か描かれており、
世界記憶遺産に登録されてる絵の中にも同じ場面の絵があるのだった。
驚くことに、その絵はすべて随分歳月が経ってからの記憶のみで
描かれているということ…。
着物の柄までもが記憶により描かれており、
類い稀なる優れた直観像記憶力の持ち主だったそうだ。
作兵衛さんの原画展は、期間が短くもう終了してしまいましたが、
アートによるまちの再生というテーマの「黄金町バザール」は、
11月6日まで開催中です。
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