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『ロダンのココロ』マンガ家・内田かずひろのブログ

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広重の模写をしてみて…

ノラ公が見た江戸の町
「お江戸歩けば」弟2回が掲載された
月刊・時代劇漫画誌「刃−ジン」11月号が
小池書院より9月21日発売です。
どうぞよろしくお願いします。
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「お江戸歩けば」では、タイトルの絵を
歌川広重の東海道五十三次を模写して、
その中にノラ公を描き加えたパロディーにしている。
模写と言っても線描だけなのだが、
それでも見ているだけではわからなかった
色々な事に気づかされる。

まずは、広重の絵のアングル。
一体、何処から見て描いたのかと思う。
ちょっと高い所から見て描いた景色になっているものが
多いのだが、その視点の位置が空中なのだ。
きっと、見た景色を想像で膨らませた視点で描かれたのだろうが、
写真や映像で、ふかんの景色を見る機会が多い現代とは違って、
その想像は、容易くなかっただろうと思う。

それは人間の動きの描写にも感じられて、
例えば走っている人の描写が、
肉眼では捉えきれないだろうと思う様な、
一瞬のポーズを切り取っているのだ。

だけど広重特有の雨の描写は逆に
シャッター・スピードの遅いカメラで、捉えた雨の様に思える。

だからきっと広重は、物干し竿の様な長い三脚が付いた、
シャッター・スピードが調節出来るカメラの様な観察眼と想像力を
持っていたのだろうと、思った。
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by rodakoko | 2007-09-22 01:28 | ▶お知らせ
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