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『ロダンのココロ』マンガ家・内田かずひろのブログ

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『ロダンのココロ』のこころ

【『ロダンのココロ』のこころ】
「動物をキャラクターにした哲学マンガを描きませんか?」という依頼が朝日新聞に連載した『ロダンのココロ』の始まりだった。

そう声をかけてくださった朝日新聞社のS記者さんが、ご病気のため先月亡くなられた。まだ59才だった。
マンガにたいへん詳しく、マンガ評論の本も出版しておられ「手塚治虫文化賞」の運営にも深くかかわっておられた。

今日、竹書房のT編集者さんとマンガ家のIさんと、ご自宅に伺いお別れのご挨拶をしてきた。

マンガ家Iさんは、僕にとって雲の上の方の様な存在で、S記者さんに紹介して頂き一度ご挨拶をしたことがあるだけだったが覚えていてくださった。
実はS記者さんが最初、朝日新聞に連載を依頼したのはマンガ家Iさんだった。だけどその頃、マンガ家Iさんは、作品がアニメ化される時期と重なって忙しく受けることが出来ず、竹書房のT編集者さんが担当してくださっていた『シロと歩けば』を見て僕に依頼してくださったのだ。

竹書房のT編集者さんは、マンガ家Iさんと僕の共通の担当編集者さんだった。

不思議な縁を感じるご焼香だった。

単行本も出ていなかった僕に朝日新聞での連載を依頼してくださったSさんには感謝するばかりだ。未だに『ロダンのココロ』読んでましたと仕事を依頼されることも少なくない。
まだ49日前だったから、その場にいらっしゃったのかも知れない…。
今にも「お待たせしました」と現れて、いつもの笑顔を見せてくれる様な気がしてならなかった。

『ロダンのココロ いろはのきもちクリニック』
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by rodakoko | 2016-12-15 23:00 | ▶ロダンのココロ
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